【働きやすい職場の雰囲気づくり4選】
2/17(木)20:00から、第1回ES-TVを配信させていただき、リアタイム、アーカイブ含め、多くの方々にご視聴いただきました。ありがとうございます。次回は3/3(木)20:00からになります。よろしければご視聴ください!
さて、先日、教員の精神疾患による休職者数が、毎年5,000人超で高止まりしているお話をさせていただきました。特に新採用1.2年目と異動1.2年目がハイリスクなわけです。そこで、私が管理職(9年間)として心がけていた、「先生が働きやすい職場の雰囲気づくり」について4つお話しさせていただきます。少なくとも、精神疾患による休退職は一人もおりませんでした。
①組織公平性の意識
教師の資質として最も大事なものは何かと聞かれたら、私は迷わず「公平性」と答えます。つまり贔屓をしないということです。これは、管理職になっても同じだと思います。もちろん組織上の上下関係はありますが、それ以上でも以下でもありません。よく「右腕」と言う表現を使いますが、自分にとっての右腕など必要ないのです。組織の構成員が自分の得意分野を活かし、全体の発展に貢献してくれればよいと考えています。
②認めて褒める
大人になっても褒められれば嬉しいものです。私が退職するとき、ある女性教員が、「先生がいなくなったら誰が私を褒めてくれるんですか?」と言っていました。また、別の女性教員は、「先生に褒められるだけでやる気が出てきます!」と涙ながらに語っていました。表面上ではなく、その人の良いところをしっかりと認め、褒めていくことが、モチベーションの向上につながります。
➂ 適材適所に配置する
実は、私のキャンパスは「再生工場」と呼ばれていました。他所で上手くはまらずに、冷遇されていた教員もいましたが、もったいないという感触を持っていたので、積極的に異動を引き受けました。「少々癖は強いが、非常に能力の高いスペシャリストタイプ」の教員が多かったように感じます。日本はどちらかと言うと、ゼネラリストが評価され、出世しがちですが、それは間違っています。一人ひとりの得意分野を活かし、適材適所に配置して組み合わせることで、一つのパズルが完成するのです。この考え方が、組織公平性にもつながっています。
④ 女性活躍推進
女性が働きやすい職場は男性も働きやすいと思っています。以前、埼玉県ウーマノミクス課と埼玉新聞が主催する「女性活躍推進」のシンポジウムに登壇させていただいたことがあります。まだまだ日本では、働いている女性が家庭のことも担う割合が大きいです。そのこと自体がダメなのですが、何かアクシデントが発生した際、気持ちよく変わってあげられる風土づくりをすることが、助け合いの雰囲気を作ることにつながっていくはずです。
いかがでしたでしょうか?これは学校に限らず、どこの職場でも共通して言えることだと思います。「働き方改革」を行うと同時に、「働きやすい職場の雰囲気づくり」も重要なファクターだと考えています。
一般社団法人EDUCATIONAL SUPPORT
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